2022/06/12 16:35


こんにちは。

ZASSHUを制作しております、矢野です。

雑種犬の魅力を伝えるために制作をはじめた『ZASSHU(ザッシュ)』が、この度2022年6月19日に無事に創刊号を発行できる運びとなりました。これもひとえに雑種を愛する多くの方々の温かいご支援、ご協力のおかげで本当に感謝しかありません...!


そもそも、フリーランスでデザインやイラストの仕事をしている私がどうしてこんな活動を始めたのか、そして完成に至るまでにどんな思いだったのか、ZASSHUのページ内に記載してあることとも被るのですが、こちらでも少しだけお伝えさせてください。


私は小学2年生のときに最初の保護犬を家族に迎えました。その子は「こんなに可愛いことってある?」って毎日新鮮にびっくりするくらい可愛くて、犬という生き物が大好きになりました。しかし、それと同時にその子と出会うまでの過程で殺処分の問題を知って、猛烈に悲しくてもどかしい気持ちを抱えることになりました。


それからデザイナーという仕事に就きながらも、頭の片隅にはずっと保護犬たちのことがありました。

結婚して家を買って夫婦で元野犬の子『あげぱん』を迎えてから、その想いはさらに強くなりました。
保護されたタイミングや場所が違えば生きられなかったかもしれない命は、信じられないくらいの幸せを私たちに与えてくれています。だからこそ、この子たちのために自分が一番役に立てることは何なのか...と頭の中でぐるぐるずっと考えていました。



信頼できる保護団体さんに寄付をすることが誰もができる方法で、一番有効な協力の仕方なのかなと思います。しかし、大した額でもない私の収入の一部を寄付し続けるよりも、もっと自分の持つスキルを直接活かした方が永続的かつ価値のある協力の仕方になるのではと思ったのです。
それから、より多くの保護犬たちが幸せになるためにデザインの力でできることはなんなのかと色んな思案を重ねていく中で、ふと思いついたのが雑種の雑誌を作るということでした。最初は夫との他愛もない会話の中で出てきたダジャレみたいなものだったのですが、
たしかに犬種に特化した雑誌やサイトは色々あるのに、雑種の雑誌ってないなぁ…。
そもそも、保護犬のことを“よく知らない”から犬を迎えるときの選択肢に入っていない人が多いのでは…?
保護犬の多くを占める雑種の魅力がもっと広く伝わるようなものを作ったら社会の認識が変わるかも…⁉︎

そういった希望を込めて、雑種の雑誌『ZASSHU』の構想を膨らませていったのです。


動物の保護活動に関する話題でよく「犬は可哀想なのに、牛や豚は可哀想じゃないのか」という議論を耳にします。

命の重さに対する正しさは私にはわかりません。というよりも、それは正しいかどうかでは計れないと思うのです。何が可哀想で何が仕方ないのか。何を守るべきで何を賭すべきなのか。その価値観は人それぞれ違って当たり前です。

だからこそ、正義でも善悪でもなく、私はただ自分が大事にしたいと思う命がいかに素敵で愛おしいものかを、たくさんの人に知ってもらいたくて、雑種犬の魅力を伝えようと思いました。何も否定をせずに、ただ全力で愛おしい雑種の子たちを肯定しようと決めました。

それから、雑誌を作るにしても紹介させてもらえるワンコや飼い主さんと知り合わなければ!と思い、細々とインスタをはじめました。
私は保護活動をしている人でもないし、ドッグトレーナーでもないし、専門的な知識は全くないただの犬好きデザイナーです。そんな私がこういった活動をはじめるのは保護犬たちへの意識の高い人々からしてみればどうなんだろう...と気後れする気持ちも強かったのですが、はじめてみれば雑種犬を愛する多くの人から応援をいただき、「みんな同じ気持ちなんだな」と改めて実感できました。
その後、取材協力やアンケート協力、写真掲載の許可などにも本当にあたたかく応えていただき、ひとつの冊子を作っていく中で今まで気づかなかった視点に気づかせてもらえたり、知らなかったことを知れたり、色んな発見を与えてもらえて自分自身も少しアップグレードされた気がしています。
コンテンツ制作に関する細かい話はまた別のブログで書かせてもらおうと思いますが、とにかく貴重な経験をさせていただけたことに感謝しかありません。


今現在、フォロワーさんの多くがみんなそれぞれに姿形の違う雑種の子を飼っていて、同じような境遇で保護された子たちがみんな幸せになることを願っています。この純粋な想いがそのまま多くの人に広がって、オンリーワンな犬たちが巷にもっと多く溢れたら、なんだか素敵じゃないですか? ZASSHUが少しでもその手助けになればいいなと願っています。